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【WKF】オーストリアプレミアリーグ、日本チーム5種目制覇!世界選手権へ好発進!

2016/07/15

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4月15〜17日、オーストリア・ザルツブルクで行なわれた『KARATE1 プレミアリーグ』。
60カ国から約700名の選手がエントリーし、林JAPANにとって2016年前季で最後となる世界規模の錬成試合と位置づけられた。
そこで日本選手が金5銀2銅3と大躍進。女子形、男子組手-75kgでは日本人選手同士の決勝になるなど選手層の厚さも見せ、今年10月のWKF世界選手権に向け、好材料が並んだ。

男子組手-84kg金メダルの荒賀龍太郎。4回戦で、昨年のオーストリアプレミアリーグで敗れた難敵・イヴァン(KVESIC IVAN=クロアチア)に雪辱を果たすなど、経験を着実に力に変えている。
これで昨年11月の沖縄大会、今年1月のオープンドパリに続く、参加したプレミアリーグで3大会連続の金メダル。経験を進化に繋げて突き進む国際大会の連勝街道、このまま10月、悲願の世界選手権優勝へと駆け抜けてほしい。

日本代表1番手争いが激しい男子組手-75kg。今大会、渡邊大輔と西村拳が出場し、両選手とも決勝に進出。両選手とも世界で通用することをアピールした。決勝は西村が序盤に先行するが、渡邊が上下に技をうまく使い分けてポイントを重ねて3−2と逆転勝利した。

女子組手+68kgの植草歩は、アジア以上の規模では2013年以来となる優勝。入賞はするものの2位や3位が続いた国際大会で、久々に表彰台の真ん中に立った。さらに今大会は準決勝で彼女にとってアジア最大の壁となっていたハミデ(ABBASALI HAMIDEH=イラン)に初めて勝利。今大会で破った2つの大きな壁は、ジャンプアップのきっかけになるに違いない。

女子組手-50kg優勝の多田野彩香は、4度目の国際大会にして早くも3つ目の金メダル獲得。決勝は、抜群の捌きとカウンターで、ヨーロッパ王者のベッティーナ(BETTINA PLANK=オーストリア)に快勝した。

形種目では、女子形で清水希容、岩本衣美里の決勝が実現。1月のオープンドパリ同様、日本の女子形トップ2は世界のワンツーであることを強く示した。決勝は清水のチャタンヤラクーサンクーが、岩本のアーナンを4−1で退けた。

男子形の決勝では、新馬場一世を準々決勝で下したディアス(DIAZ ANTONIO=ベネズエラ)がアーナンダイを演武。会場にいた形選手をはじめ多くの人の目を釘つけにし、4−1で勝利。ディアスは昨年の沖縄プレミアリーグで沖縄の又吉佑紀に敗れているが、そこからの復活優勝。2012年の世界チャンピオンが、世界王座奪還の狼煙を上げた。

【総合結果はこちら】
https://www.sportdata.org/wkf/set-online/popup_main.php?popup_action=results&vernr=66&active_menu=calendar

【決勝のYOUTUBEはこちら】

【日本選手の成績】
女子個人形:清水希容 優勝
女子個人形:岩本衣美里 準優勝
男子個人形:新馬場一世 銅メダル
女子組手-50kg:多田野彩香 優勝
女子組手-50kg:宮原美穂 3回戦
女子組手-61kg:染谷真有美 2回戦
女子組手-68kg:染谷香予 銅メダル
女子組手+68kg:植草歩 優勝
女子組手+68kg:川村菜摘 銅メダル
女子組手+68kg:齋藤綾夏 3回戦
男子組手-60kg:大西英輝 3回戦
男子組手-67kg:篠原浩人 3回戦
男子組手-75kg:渡邊大輔 優勝
男子組手-75kg:西村拳 準優勝
男子組手-84kg:荒賀龍太郎 優勝
男子組手-84kg:工藤開 3回戦
男子組手-84kg:釜口幸樹 1回戦

(Text by=punchman)

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