まず渡邊は冷静な戦いで試合を進め、先行されていてもしっかりと丁寧な技を決め逆転するなど、一皮向けた印象。しかし、コート決勝を勝ち、準々決勝のフランスに刻み突きで隙間を突かれ0−2で敗退も成長の印象を残した。
前回のプレミアリーグではアガイエフを倒すなど類稀な活躍を見せた西村拳は今回はポイント獲得に苦労。コート決勝でフランスに中段蹴りなど被弾し、敗退した。
今回この階級で唯一最終日に残った森は、相手の攻撃を封じるセンスの良い組手をみせたが、本戦は相手の遠間からの思い切った裏回しがヒット。3回戦で敗退したが、相手が決勝進出したため敗者復活へ。これをしっかりと丁寧な組手で勝ち上がり、最終日の3位決定戦へ駒を進めた。
女子-55kgではまず、東海がフランスとの初戦で1-1のSENSHUによる敗退。
中村しおりはトルコの強豪に初戦で勝利も続くスコットランドに0-1で敗退。
五明はトルコ、カザフスタンと勢いの良い突きで勝ち上がったが、4回戦のイランの変則蹴りの前に敗退。
このイランにここまでかなり高い能力をみせ勝ち上がってきた山田もカウンター裏回しの餌食となり1-3で敗退。3位決定戦へと進んだ。
男子+84kgは本田が初戦でカナダに0-8と苦い敗退。
香川は本戦では4回戦で2メートルを超えるオランダに0-3で敗退。敗者復活に回るも、最終戦でおしくも散った。
女子-68kg染谷香予は、初戦こそ固さをみせたが、徐々に調子を戻し、得意の突きが決まりだした。しかし、コート決勝で世界チャンピオンのフランスに1-4と敗退。敗者復活で力をみせ3位決定戦へ。
鈴木は粘り強く勝ちへの執念のこもった突き技で逆転勝利を繰り返したが、コート決勝で敗退。
菊池は回転の早い上段突きで勢いに乗ったが、コート決勝のフランスに苦戦。先手を取られ、裏回しなどを被弾し1-7で敗退した。
女子-61kgの森口は判定の続く戦いを制し勝ち上がったが、コート決勝で中国の新鋭に上段蹴りを喰らうなどして0-6で敗退。
岩戸は初戦のフランスに粘りの突きで2-1と僅差を制したが、続くイタリアに先制を許し、食らい付くも追いつけず2-4で敗退。
染谷真有美は、攻防ともに高いレベルの組手。失点少なく加点の強い組手をみせたが、コート決勝のセルビアに敗退。敗者復活は勝ち3位決定戦へ。
女子+68kgの斎藤は初戦を判定勝ちも続くイタリアに1-0と敗退。今回は噛み合わなかった印象。
植草はキレキレの中段突きをみせたが、準決勝で積年のライバルであるフランスのイブラヒムに1:41にカウンターせSENSHU。1ポイント取り返すも、新ルールにより準決勝敗退となった。
川村は決勝進出(次項)。