6月17日~19日に、中華台北・桃園で行なわれたEAKF第6回東アジアシニアおよび第5回東アジアジュニア&カデット空手道選手権大会。日本チームが、全38種目中で金30、銀4、銅2を占めた。
日本、台湾、韓国、中国、香港、マカオ代表選手が参加した本大会は、日本代表はフレッシュな陣容。カデット、ジュニア、シニアとも初の代表派遣となる選手が多く顔を揃えた。ジュニア・カデットでは、圧倒的多数の金メダル獲得。特に全員が初めての国際大会となったカデットでは、全選手が金メダルを獲得する史上初の快挙を成し遂げた。
ジュニアでは、今春、高校生となった南友之輔(浪速高1年)が、カデット時代から数えて4度目の国際大会で初の金メダル獲得。中学時代は個人では全国、国際大会で2位や3位と惜しい結果が続いていたなかで、嬉しい嬉しい一番。ようやく噛み締める頂点の味を、高校での活躍の起爆剤にする。
シニアでは、組手勢の活躍が光った。男子では個人5階級、女子は個人2階級で優勝した。個人組手で光ったのは、男子-84kgの石塚将也(盛岡市役所)。この春社会人となり、新天地・岩手で励む22歳が、定評ある力強く速い突きはもちろん、速さの中に上体のやらわかさを活かした蹴り技で気持ちのいいように審判の旗を上げる。圧倒的なスコアを並べて勝ち上がった。
団体組手では男女とも優勝。第1回大会から連覇を続ける女子団体組手では、染谷香予、植草歩といったエース抜きでも、川村菜摘(帝京大4年)を軸に6連覇を果たした。東アジアのライバル・中国と準決勝で対戦し、2引き分け後の大将戦で登場した齋藤綾夏(近大2年)が、中国の+68kg級代表・GAO Mengmengを1ー0で振り切って日本の勝利をたぐり寄せると、決勝では中華台北相手に川村で1勝し、中堅の八頭司歩(近大1年)が4−0で試合を決めて優勝。見せ場で存在感をアピールし、女子組手の選手層の厚さを見せた。
海外勢では、シニア女子個人形で香港のグレース(LAU Mo Sheng Grace)が初優勝。日本の清和田雅美との試合で見せたチャタンヤラクーサンクーは技のキレ味が抜群で、5−0の完全スコア。
グレースは今年プレミアリーグを既に4試合経験しており、着実に力をつけている。
◼︎日本選手団結果
カデット
男子個人形:舟田葵 優勝
女子個人形:大内美里沙 優勝
男子組手-52kg:岩﨑光希 優勝
男子組手-57kg:佐藤貴士 優勝
男子組手-63kg:幡野克弥 優勝
男子組手-70kg:石﨑仁市郎 優勝
男子組手+70kg:神尾武志 優勝
女子組手-47kg:細井映生 優勝
女子組手-54kg:藤田るり 優勝
女子組手+54kg:澤島さくら 優勝
ジュニア
男子個人形:山中望未 優勝
女子個人形:石橋咲織 優勝
男子組手-55kg:南友之輔 優勝
男子組手-61kg:上野翔暉 優勝
男子組手-68kg:大橋里央 2位
男子組手-76kg:崎山優成 優勝
男子組手+76kg:嶋田力斗 優勝
女子組手-48kg:島愛梨 2位
女子組手-53kg:木村華音 3位
女子組手-59kg:渕田涼凪 優勝
女子組手+59kg:澤江優月 優勝
シニア
男子個人形:在本幸司 優勝
女子個人形:清和田雅美 2位
男子団体形:林田至史、西原啓太、本一将 優勝
女子団体形:森岡実久、山下紗葵、大野ひかる 優勝
男子組手-55kg:米山英弥 優勝
男子組手-60kg:佐合尚人 3位
男子組手-67kg:宮崎佑介 優勝
男子組手-75kg:西村 拳 優勝
男子組手-84kg:石塚将也 優勝
男子組手+84kg:本田哲也 優勝
女子組手-50kg:宮原美穂 2位
女子組手-55kg:五明真実子 優勝
女子組手-61kg:染谷真有美 優勝
女子組手-68kg:八頭司 歩 2位
女子組手+68kg:齋藤綾夏 3位
男子団体組手 優勝
女子団体組手 優勝
■KARATE JORNAL Youtubeで、日本代表全選手の動画を公開中。
URL:https://www.youtube.com/channel/UC9ygpSkoVBww2RNWF-OjM0g/feed
(text by =Punchman)