JKF 沖縄 特集
【特集】前拳と前足で相手を崩す。荒賀龍太郎セミナー沖縄
セミナー参加の高校生たち
7月23日、24日沖縄県豊見城体育館にて沖縄県空手道連盟主催の選手強化事業「第2回荒賀龍太郎組手セミナーin沖縄」が開催された。
昨年から始まったこのセミナーは、沖縄県の青少年育成部が中心となって運営され、2日間、3部制のセミナーに沖縄県内から小学生から大人まで約300人が参加した。
最新の組手技術が数多く紹介されたが、その中で近代競技空手に最重要となるフットワークを作り上げるベースとなる考え方「相手を崩すための前拳、前足の使い方」について紹介する。
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前足の使い方・1
まずは後ろ足を寄せずに、スライドさせることで前足を飛ばす足払い。
実際に相手を倒す必要はなく、相手の出方を伺い先手を取るため、また、相手の注意を逸らしたり、相手の動きを止めるために行う。
後ろ足を素直に寄せて足払いを出すとカウンターで差し込まれる危険性があるため、上体が前に飛び出してしまわないように注意する。
また足払いの後は、前足→後ろ足の順でバックステップし、相手との距離を調整する。
前足の使い方・2
後ろ足を寄せて行う場合には、相手の上段に対し、自分の前拳をあえて見せるように出し、注意を逸らした瞬間に後ろ足を寄せ、さらにラインを外しながら相手の前足に足払いをかける。
一番の場合と同じくカウンターで差し込まれないような位置取りが重要となる。
前足の使い方・3
最後は相手の前拳を触るように間合いを詰めながら、急に重心を後ろに戻しながら前足を抱え込む。これにより相手は居ついた状態になりやすい。
これら3つの使い方をベースにし、上半身は柔らかく保ち、前後に使う。
また前後左右のフットワークに混ぜ込むことで、相手の動きをかなり直線の動きに制限させることができる。
また、間合いの中間に相手より先に拳先、足先を入れることで、常に先手を取る意識が生まれ、相手の思考を後手後手へと制限することもできる。
一朝一夕にはいかない難しい技術であるが、少しづつ練習してみては如何だろうか。
下記の動画はこの技術を説明するセミナーの様子。
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