【8月6日 組手展望】
年々レベルが上がり、低学年でも高度な技、戦略を持って戦う選手が続々と登場するようになった。学年ごとに、どのような技が必要でどこまで組手の精度が求められるのかに着目してみると面白い。
男女とも、やはり6年生組手が熾烈な争いになりそうだ。少し先にはなるが、中学に入ってからのジュニアナショナルチーム入り予備軍が登場する。
男子は、昨年決勝を演じた池田刻斗(第1シード)と内田響希(第2シード)の大阪勢のライバル対決が、今年も観られるか?それを阻止する実力者もひしめいている。
女子は、前年優勝の橋本鈴江(第1シード・静岡)、中村心優(第4シード・大阪)、加瀬玲(第3シード・長野)、佐藤琴美(第2シード・東京)と、毎年上位で熾烈な争いを繰り広げるライバルが激突。さらに注目は、佐藤のヤマの近くに、崎山凛(香川)がいることだ。先のインターハイ男子個人組手準優勝の崎山優成の妹で、1年、3年、4年時の全少3度優勝経験者の崎山。序盤から目の離せない試合が展開されそうだ。
【8月7日 形展望】
大注目はやはり、4年女子形の高野万優(第1シード・新潟)。
今や空手界の顔となっている、全少4連覇を目指すスーパーキッズ・高野が引っ張るこの学年のレベル上昇が激しい。
3年連続ベスト4で、ライバルの1番手である仁志星来(第4シード・兵庫)、昨年準優勝の橋田芽依(第2シード・北海道)が、虎視眈々と優勝を狙っている。
また、6年男子の斉藤梨寿嬉(第1シード・東京)は、5連覇の偉業がかかっている。最後の全少でも優勝を果たし、あの山中望未(現・立教新座高校2年)の4連覇を越す、形の最多連覇記録達成なるか?