2016年8月13、14日国立代々木競技場第二体育館にてNPO國際松濤館空手道連盟主催による第36回全国空手道選手権大会が開催され全国から700人を超える國際松濤館会員が集まった。
男子有段組手+70kg級決勝は八木勇斗(町田支部・指定)と総本部指導員の脇阪順に背刀打ちで勝利した大野龍太郎(三河支部・指定)の決勝。
八木が間合いを詰める展開は大野が出たところをうまく八木が捉え3-1で八木の優勝となった。
一般個人組手2階級のベスト4入賞の8人で競われる一般男子有段組手無差別級は素手素面で行われる。
昨年の決勝戦のカードである岩倉弘晶(新風館・指定)と前年度チャンピオン平松拓丸(新風館・指定)が一回戦でぶつかる。
素手素面の独特の緊張感でお互いに技が浅くなり、甲乙つかないまま本線、延長戦と引き分け再試合へ。
ここで平松の刻みが岩倉を捉えると、立て続けに平松が3ポイントを取り、平松が勝利。続く準決勝でも大野龍太郎(三河支部・指定)に延長戦で刻みなどを決め3—0で平松が決勝へ進出した。
反対の山からは無差別級初戦では上段突きで一本を決めた脇阪順(総本部・指定)が決勝へ2年ぶりの進出を決めた。
全ての試合の最後に行われる一般男子有段組手無差別級決勝は3本勝負(6ポイント先取:5分間)で行われる。
互いの出方を探る序盤1分が過ぎたころ、脇阪の上段突きが平松を綺麗に捉え一本(2ポイント)。
平松もこの日冴えた刻みで取り返し2—2となったが、脇阪がさらに追撃し3—2で脇坂が3度目の無差別優勝を決めた。
一般女子型6連覇の水藤楓選手
毎年名勝負が繰り広げられるマスターズ第一部(40歳〜49歳)男子組手の部は30人がエントリー。
独特の雰囲気で重厚な試合が続き決勝は矢地範行(氷見市部)と寺田徹也(寺田)道場の戦い。
共に一般時代から全国大会を盛り上げてきた顔ぶれである。
お互いに意地がぶつかる好勝負は1—1から力を振り絞ったような矢地の攻撃が寺田を捉え2—1で矢地の6連覇となった。
互いに秋には全日本マスターズを控える。全日本での活躍を期待したい。
館長杯が争われる一般団体型の部は1日目に予選、2日目に決勝が行われ、上位6チームが決勝へ進出。
8連覇をかけた三河支部からは3チームが決勝へ。
三河支部Bの五十四歩大が高い調和を見せ41.9の高ポイント。会場からはざわめきがおこる。
三河支部Aのウンスーは41.1ポイントとなり、三河支部Bが優勝。見事三河支部が8連覇の偉業を達成した。
マスターズ第一部(40~49歳)男子組手の部表彰
また、会長杯が争われる一般団体組手の部では町田支部が過去越えられなかった決勝戦の壁をついに越え初優勝。
一般女子有段個人型では水藤楓(三河支部・指定)が小さい体を有効に使ったキレとスピード感に溢れるウンスーで2位に大差をつけて6連覇。
一般男子有段個人型では中村恭介(三河支部・指定)が優勝。
理事長杯が贈られる一般女子有段組手の部では前年度優勝の増田千栄(新風館・指定)が勝又千景(町田支部)を3—1で押さえ、2連覇、3度目の優勝となった。
国際松濤館は今月8月24日から28日までジャカルタで第12回世界大会を開催。50カ国以上の参加が予定されているこの大会で日本選手の活躍が期待される。
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第36回國際松濤館全国大会結果
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