男子団体組手はここまで、ウクライナ、カザフスタン、スペインと何れ劣らぬ強豪を退け、前回世界準優勝のドイツとの準決勝は進出した。
先鋒はこれまで上段蹴りなど決め、この日絶好調の西村拳。倒れた相手からの突き上げ蹴りを喰らい、態勢を崩したことに一発反則注意となり、緊迫した試合展開となったが、しっかりと突き技をきめ、2-1で日本に幸先の良い一勝をもたらす。
次鋒は荒賀龍太郎。相手はドイツのエース・ヨーロッパ王者に幾度と輝くジョナサンホーン。ドリームカードの実現は、荒賀が刻みやカウンターなど的確にきめ4-1。絶対的な安心感をみせる。
中堅は香川。ここでこれまでの引き分け、黒星を帳消しにするかのように集中した試合運び。高い攻撃力をみせ3-1と勝負を決めた。
日本は1970年に日本武道館で行われた第一回世界選手権以来の世界一へ。世界一を争う相手は宿敵イラン。ここまでフランスとアゼルバイジャンに前3枚で勝負を決めており、こちらも絶好調に仕上がっている。熱い戦いが予想される。