この日、宮原は上段突きが冴え、世界の強豪たちの上段をことごとく捉えた。
1回戦はパンアメリカンの強豪、スペインのガブレラ。臆することなく向かう宮原は、遠間を維持しながらも40秒を過ぎた頃からドンドン攻め、ポイントを重ねる。結果的には4-0と非常に幸先のいいスタートをきる。
2回戦のスペイン戦でも遠間と近間の突きをうまく使いわけ3-2で勝利。
3回戦のインドネシアとは、上段突きにカウンターを合わせられたものの、残り18秒から相手を捉え出し、8秒で追いつき、判定勝ち。
4回戦はボスニア・ヘルチェゴビナ。上段突きで先行されたが残り0秒で追いつき判定勝ち。あきらめない粘り強さを見せる。
準決勝の相手は-21の世界チャンピオン、エジプトのサエド。昨年の-21世界選手権では敗退した相手だが、今回は相手のダッキングに刻みをしっかり合わせ2-0と勝利。
ついに宮原が決勝戦に駒を進めた。