多田野の山には先日の世界3位、オーストリアのベッティーナ、宮原の山には世界チャンピオン、フランスのルチアや、元世界チャンピオン、トルコのセラップが並ぶ、まさに世界最高峰の戦い。
最初に登場した多田野は巧みなポジション取りで華麗な転身を見せ相手のリズムを封じ込める。準決勝では、先の世界3位であるベッティーナに勝利した中国の新星ランランをも圧倒。決勝へ。
外国人顔負けのカウンター裏回し蹴り
片方の宮原は、外国人顔負けのカウンター裏回しを面白いように決め、あっという間に点差を開く。準決勝はこの階級のドリームマッチとも言えるトルコのセラップとの戦いとなったが、互いに引かず、遠間からガンガン攻めあう展開となり、互いに決め手は欠いたものの、なんとも見応えのある無得点試合となり、判定は宮原を支持。
多田野と宮原、生まれる時代が違ったならば、共に世界一を目指せる逸材同士の決勝戦となった。